こどおじ悠々投資生活

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雑感: 『日本のFIREブームへの違和感、本当に早く退職することが正しいのか?』・・・について

こんにちは

 

ブログをサーフィンしていたら

何やら面白そうな記事に食いついてるなぁ、という感じのものを見かけたので

今日はこの元ネタ記事を取り上げましょうWw

 

日本のFIREブームへの違和感、本当に早く退職することが正しいのか? – MONEY PLUS (moneyforward.com)

 

記事の論旨は以下の通りです。

(部分引用)

>欧米人は、仕事を「罰」と考えることがあるようですが、

(中略)

>「働く」とは「傍楽(はたらく)」ことだ

(中略)

>働くということの本質は、「罰」ではなく「社会貢献」です。

>「社会参加」だという人もいます。ですから、

>「早くリタイアすること」には、本質的な価値はないのです。

(中略)

>イヤじゃない仕事か好きな仕事をして社会貢献と社会参加をしながら、

>60歳くらいまでは働いて、

>「お金が貯まって財力はついたが、気力と体力に自信がなくなった。

>そうなったら、その時点で辞める」というのが理想的な生き方だと思う

(引用終わり)

 

「仕事の本質」を流行りの【パーパス論】を解釈基準として展開したような感じですねw

ここでの「パーパス」は「社会貢献」あるいは「社会参加」ですww

 

しかし、「仕事の本質」を【パーパス論】を解釈基準として定立することは

何も今に始まったことではないのです。

 

例えば、「月月火水木金金」は1939年の我らがダイニッポン帝国における

国民精神総動員運動の趣旨を解釈基準として

1940年に海軍省海軍軍事普及部推薦曲として頒布されたものです。

 

「全國民ハ擧ツテ戰場ノ勞苦ヲ偲ビ自肅自省之ヲ實際生活ノ上ニ具現スルト共ニ興亞ノ大業ヲ翼贊シテ一億一心奉公ノ誠ヲ効シ強力日本建設ニ向ツテ邁進シ以テ恆久實踐ノ源泉タラシムル日トナスモノトス」【興亜奉公日】

 

この国民精神総動員運動(1939)は、「強力日本建設ニ向ツテ」という

壮大な【パーパス】を解釈基準として臣民は行動すべきだ、と国家が説いたものです。

それと同時に

この壮大な、国家の定立する【パーパス】は

邁進」=「精励皆勤」=「月月火水木金金

という行動規範をも求めることとなったのですw

 

何だかブラック企業(笑)と同じだと思いませんか?www

未だにこの国は【興亜奉公日】ゴッコをしているのですw

「KAROSHI」は古くて新しいテーマですww

 

パーパスを強調するということは、組織の目的を明確化することで

組織に属する各人の行動の(経済的)合理化を図ろうとする反面、

個人が組織に容易に(経済的に)搾取される構造を生み出します。

 

FIREの趣旨はこのような組織が強制する合目的的行動から各人を解放し、

各人がそれぞれの経済的自由を手に入れようとするものです。

つまり、FIREは≪パーパスの軛≫そのものからの解放を志向するので、

記事はそもそも、「FIREの意味」をよく消化しきれていない、という風に

わたくしは思いましたw