こんにちは
さて、安倍氏が昨日凶弾に倒れられて歴史的な節目となったので
本日は、ここのところあまり聞くことのなくなってしまった、
いわゆる「アベノミクス」という造語の妥当性について、少しだけ考えてみます。
まず、わたくしはどこの政党も贔屓にしませんのであしからずw
2012年を中心としたドル円の動きを振り返ってみます。
SBI証券のホームページからチャートを拝借します。
(出典)
FX(外国為替保証金取引)|SBI証券 (sbisec.co.jp)
時系列を整理しますと、
2012年11月14日に開かれた、野田元首相と安倍総裁(当時)
の党首討論の席上、野田氏が突如として
次期通常国会で「社会保障と税の一体改革」「衆院議員定数削減」などの
審議を行うことを条件として同16日に衆院解散を行うと宣言し、これによって
11月16日衆院解散、12月16日総選挙が実施され、2012年12月26日に第2次安倍政権が
誕生したわけです。
で、今度は改めて株価のチャートを見てみると
(出典)
為替・株のいずれのチャートも示唆するように
いわゆる「アベノミクス相場」は年末に入る直前の、
2012年11月時点で始まっているわけですw
これはつまり、
①マーケットが事前に解散時点で自民党が
かなりの確率で大勝するであろうことを予測した
(政権交代への期待相場)
➁概ね9割がた連動する日経平均とNY株(ダウ)は2010~2012年までの
3年間の民主党政権期には、例外的にやや乖離の動きを示したが、
野田氏の突如の解散宣言で、再び急速に歩調を合わせる動きへと転換した
というだけであって、
ここまでで安倍氏は政権も取っていないし、なんら政策も打っていませんww
ちなみに、黒田日銀総裁が初めて就任したのが翌2013年4月ですが、
就任日までに、株高はすでにいったん収束し、踊り場を迎えます(呆)
つまり、これは言われているような「アベノミクス」でもなんでもなく、
強いて言うなら「ノダの解散ミクス」ですwwwww
この相場を本当に作ったものとは、
野田首相が、政権の最後の最後で行った、党首討論での「解散」の爆弾発言であり、
世界のマーケットから完全に失望されて見放されていた(呆)
ということが挙げられるわけですw
グローバル市場で全く期待されず完全に蚊帳の外に置かれていた民主党政権において
ただ唯一「解散」という奇策で市場の期待を取り戻すことに成功した人物こそが
野田佳彦氏であり、
この人物は消費増税に関する3党合意を取り付けるなど調整面でも実力を発揮し
非常にメモリアルな偉業を成し遂げたとわたくしは思います。
政権を担った期間は1年ほどと短いのですが、経済面(相場面?w)においては
ある意味
安倍氏を上回る先見性を有する、非常に優れた人物であることには間違いありません。
旧民主系も自民も新興系も社民も共産も宗教系も含む他のあらゆる政治家はさておき、
野田佳彦氏は日本の宝です(^^♪