こんにちは
本日はややテクニカルながら、
消費税廃止派が政策論争でたびたび言及するMMT理論なるものを取り上げます。
MMT理論というのは、一言で言えば、主流派経済学に対するアンチですw
政策に用いる財源は(インフレが起きない限りww)無尽蔵である、
という極論を弄していますwwwww
提唱者も、賛同者も、理論経済学界隈では名前をほとんど聞かない人たちや、
そもそも経済学とは畑違いの人たちです(あとコソ泥で有名な元官僚とかww)
かく言うわたくしも、もと呆学部で、公務員試験レベル(=学部レベル)
の中級程度の概論を知識として蓄えている程度の門外漢wwなので、
ここで、道しるべとして元財務官僚の国枝教授(中央大学法学部)の公演要旨を
拾ってきたので掲げておきます。
・日銀の通貨発行益(=買い入れた国債の受取利子)は、
通常は買い入れが進むと大きくなるが、正常化する局面では逆に小さくなるので、
通貨発行益によって財政支出を賄うというのは、結局、買い入れ局面のことしか考えていない
・円は法定通貨なので、受け取りは確かに拒否できないが、
(両替その他で)手放すことは自由なので、インフレは容易に起きる
・税金支払いのために一定のキャッシュをストックしなければならないので
容易にインフレは起きないというが、
現実的には納税のためのキャッシュポジションは統計上微々たるものであるから
インフレ抑制要因としては機能しない
・MMTが有効なのは、
ⅰ 流動性過剰下(流動性の罠=金利ほぼ0、閉鎖経済下で財政政策のみ有効)
ⅱ リカードの中立命題が成立する(合理的経済人が将来の増税を予想して財政支出
による余剰貯蓄を消費に回さず、増税時の納税用資金としてストックする)
ⅲ ⅰ、ⅱいずれを欠いてもクラウディングアウトが起き、金利の上昇と同時に投資抑
制効果が起きる(貯蓄がふえても投資に回らず、国債の金利は上昇してキケンw)
ⅳ 以上から、MMTは景気刺激策としてはそもそも全く機能しないwww
といったことが述べられています。
わたくしも、MMTの主張には、金利と物価をどうコントロールするのかという視点が
そもそも欠けているんじゃないのかなぁと常々思っています。
物価と金利は(政策以前にww)常に(自然状態的に?)抑制されていることが
前提になっていて、
想定を外れた時の処方箋がないw
たとえば、物価が想定レンジを超えて騰がった時に、じゃぶじゃぶに溢れている日銀券
を回収するために、日銀は手持ちのニポン国債を市場に売り出すわけですが
(売りオペ)、
そもそも物価上昇圧力がかかっていれば金利も上昇トレンドに入るので、
債券価格が下落していて、買い手も日銀の売り出し価格に
相応のディスカウントを期待するわけですから、
高値で買い入れたニポン国債に評価損が発生した状態で
そのまま売ることになるわけですw
当然、莫大なトレーディング損失を計上することになるでしょうwwww
しかし、この点について言及しているMMT論者は、私の知る限り皆無ですw
つまり、MMT論そのものが、一種のカルト的なドグマなのですww
MMT信者は、提唱者の書いた教科書をまるで教条のようにオウム返ししています。
各種媒体に登場するMMT派の主張は異様そのものですね。
なにか、決まりきった解説じみたものを
お経のように永遠に繰り返してりゃ、説明になると思ってるみたいで怖いですwwww